《涼子との出会いは私の人生最大の喜びです。 そして可愛い子どもたちと出会わせてくれたことを心から感謝しています》
そう綴ったのは、市村正親(72)。7月24日、市村と篠原涼子(47)の離婚が双方の所属事務所を通じて発表されたのだ。
慰謝料や財産分与はなく、会見を行う予定もないとのこと。そんななかで注目を集めているのが、“2児の親権を市村が持つ”ということだ。
市村と篠原は2005年に結婚。2008年には長男、2012年には次男が誕生していた。市村は文書のなかで、こう綴っている。
《尚、人生の先輩である私の強い希望で、親権は私が持つことを受け入れてくれました。 これからはそれぞれ役者として、親として、新たなカタチのパートナーとなり、子どもを支えていきたいと思います》
また篠原も《親権に関しましては父の背中を見せて育てていきたいとの市村氏の希望と 父のようにたくましく育ってほしいとの私の願いが一致し市村氏が持つことを 子供たちとも話をしまして決定いたしました》とコメント。双方が話し合った末の結論であることを明かした。
今年で72歳となった市村。2014年には胃がんを患っていた。それでも2児の親権を持つと決断した陰には、“子供たちの夢”も影響しているようだ。
篠原のコメントには《父の背中を見せて育てていきたいとの市村氏の希望》と綴られていたが、市村は『婦人公論』2020年4月14日号でこう語っていた。
《将来は、2人ともパパみたいな役者になりたいそうで。上の子ははっきりと「自分はこの世界で生きたい」と言っていますし、下の子は「僕はパパがやった役を全部やりたい」って。何になるにしても、息子たちには好きなことを見つけてほしいと思います》
つまり「役者になりたい」という子供たちの夢のためにも、そばで「背中を見せて育てていく」決意をしたのだ。
実際に市村は俳優として多忙なかたわら、父親としても子供たちに寄り添っていた。2020年8月には女性自身が2人の別居を報道。今年6月にも再び同誌で別居が報じられていたが、記事によると中学校に通う長男を一人で送迎する市村の姿が何度も目撃されていたという。
前出の『婦人公論』のインタビューで、市村はこう続けている。
《僕はこうして大好きな役者の仕事でここまで楽しく生きてこられました。そんな僕を見てきたので、「パパは楽しそうだな、仕事が大好きなんだな」ということは伝わっていると思います。どんなふうに自分の道を見つけていくのでしょうね、今から楽しみで仕方がありません。
俳優として、そして父として。72歳の奮闘は続くーー。
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