ジャニーズ事務所の所属タレントが次々と退所している。“長男” 近藤真彦が退所したのは今年4月のこと。11月にはV6の森田剛も退所予定だ。
「一昔前だと、ジャニーズ事務所を辞めたタレントが芸能界で活動を続けるのは大変でした。しかし、2019年7月に公正取引委員会がジャニーズ事務所に対して、元SMAPメンバーの起用をめぐって “圧力” をかけた疑いがあると注意し、話題になりました。
今の時代、辞めたタレントを大手事務所があからさまに業界から “干す” のは難しい。独立しやすくなったのは間違いありません」(芸能記者)
安定した収入と「ジャニーズ」というブランド――。恵まれた地位を捨て、“自由” を手に入れた男たちは、はたして成功したのだろうか。
そこで本誌は、大手広告代理店のジャニーズ担当者から極秘メモを入手。「辞めジャニ」22人の現在の推定年収と、独立後の活躍ぶりを採点したリストをまとめて掲載。
今回は “勝ち組” について見てみよう。まず目につくのは、年収1億円、95点の “大勝利” を収めた本木雅弘だ。
「CMの年間契約料だけで1社につき4000万円の収入があり、俳優としても評価が高いです。力のある芸能事務所に所属できたことも大きいです」(広告代理店関係者)
その他、本木と同じ「シブがき隊」だった薬丸裕英や、ハリウッドでの挑戦を目指し2020年10月に退所した山下智久などの名が並ぶ。
今回の採点簿で推定3億円という最高年収をたたき出し、手越祐也も勝ち組となったが、“先行き不安” との声も――。
「YouTubeの登録者数が圧倒的に多く、エステサロンのプロデュースなど手広く事業を展開しています。しかし、動画の再生回数が落ち気味で、少ないものだと数万回程度。テレビ局も起用に後ろ向きです。5年先、10年先に生き残れるのか、不安が残ります」(広告代理店関係者)
今回、22人中11人が勝ち組と判定された。事務所に縛られなくても活躍できるとなれば、“ジャニーズ帝国” は崩壊してしまうのではないか。
「それはないです。たしかに総帥であるジャニー喜多川さん、そしてお姉さんのメリーさんが相次いで亡くなったことで、求心力は落ちました。
しかし、これまでは2人のセンスに頼るタレント発掘が人気の源でしたが、現在は『King&Prince』のように、ライブで人気のあるジュニアを集めてグループにするという統計的な手法を駆使しています。ジャニーズは合理化という進化を続けているのです」(アイドル誌記者)
独立か、従属か――。選択肢があるだけ、うらやましいものだ。
(週刊FLASH 2021年11月2日号)
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