1964年東京、2004年アテネの16個を超える20個の金メダルを獲得している日本選手団(8月4日現在)。しかし、国民の注目を集めるのは、五輪メダリストばかりではなかった。
「大谷翔平の試合が見たい!」
大谷ファンから、根強い声が投げかけられ続けているという。
NHKは今年、BS-1で MLBや大谷翔平(27)の前半戦をたびたび中継してきた。だが、五輪が始まると、五輪の試合放送へ本格シフトチェンジ。結果、大谷らの試合を見ることができなくなっているのだ。
いち早く反応したのが “大谷マニア”だ。中継先のNHKには「大谷の試合が見たい」という声が多数寄せられ、NHKも再編せざるを得ない状況となっているという。
「『大谷選手をはじめ、MLBの多くの日本人選手の試合が見たい』という声が多くあったことは事実です。またNHK総合でホームランダービーを放送したことへの好評意見などもいただいております。(見逃し同時配信の)『NHKプラス』でも、ホームランダービーは昨年末の紅白歌合戦なみによく見られていました。
数字的な部分は申し上げられませんが、『NHKプラス』が始まって、いちばん視聴が多かったのが昨年の紅白歌合戦なので、ほぼ最高に近いものでした。改めて、大谷選手への関心の高さには驚かされています」(NHK広報部)
気になる五輪中の放送予定はどうなるのか。
「視聴者の皆様の声に応え、オリンピック・パラリンピック期間中も計7試合ほど放送を予定しています。カード自体が決まり次第、HP上で発表したいと考えております」(同前)
「大谷待望論」は、NHKの中に限ったことではない。スポーツ紙記者も、大谷ファンの熱量に驚きを隠せない。
「NHKでも民放のスポーツニュースでも大谷を取り上げる時間は少なくなっています。せめてスポーツ紙では、『紙面を大きく扱ってほしい』といった要望がうちの社にもあります。
NHKのBS-1で予定を変更して放送することは異例。五輪よりも彼の活躍が見たいと思っている人は、実は多いのかもしれません」
いまのところ五輪期間中に放送されたのは、7月26日と8月1日の2試合だが、放送時間はそれぞれ午前3時5分からと午前5時から。今後も生の五輪中継と重ならないことが予想されるだけに、“大谷マニア” たちが寝不足になるのは間違いない。
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