今季最後の本拠地での一戦は、6年ぶりの優勝に迫っていたヤクルトが相手だった。
4点を追う九回2死二、三塁。打席にはキャプテン佐野が立った。ファンの手拍子が背番号7に降り注ぐ。
粘った末の9球目、力なく打ち上がった白球は村上(ヤクルト)のグラブに吸い込まれた。ゲームセット―。6年ぶりの最下位も決まった。悔しさそのままにベンチに下がる佐野の背後には、喜びに沸くヤクルトの選手たちが映り込んでいた。
来季こそは1998年以来のリーグ制覇を遂げ、感極まるベイスターズナインにピントを合わせたい。そう心から思った一枚となった。=10月26日、横浜(久)
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