横浜DeNA1-1巨人
1点リードの八回無死、巨人の先頭ウィーラーの懐を突き続けた横浜DeNA・石田の7球目。フルカウントから投じた際どい内角球に球審の右手は上がらなかった。
その後、犠打などで走者を進められて2死一、二塁。低めに落とした宝刀チェンジアップを梶谷に右手一本で拾われ、痛恨の同点打とされた。
開幕2連敗も先頭打者への四球が引き金となった。ただ、この日の三浦監督の見解はやや異なる。「石田は勝負した結果のフォアボール。球は悪くない」と前向きだ。
先発平良=写真1枚目=は尻上がりに状態を上げ、5回まで完全投球。六回のマウンドに上がる前の投球練習中に、右肘の違和感を訴えた。先頭大城に二塁打を許し、緊急降板した。
無死二塁の窮地で託されたのは左腕砂田だ。相手バントを続けて阻止するなど反撃の芽を摘み取り、七回の山崎も復活を印象付けるピッチングで「0」行進を続けた。
今季限定の9回打ち切り試合で初の引き分け。虎の子の1点を守り切れず、監督の初勝利もお預けとなったが、4人の継投でアクシデントを乗り越える気迫を見せた。
木塚投手コーチは常々、投手陣にこんなことを伝えている。「1アウトにこだわること。攻撃のリズムをつくれる投手になろう。野手に背中を見せていくことが大切だ」
2009年以来となる開幕3連敗は阻止したとはいえ、まだ投打がかみ合っていないのも事実。シーズンは始まったばかり。多くのファンが待つ本拠地開幕カードで、白星を重ねてほしい。
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