横浜DeNAは4日、神奈川県横須賀市の2軍施設「DOCK」などで秋季トレーニングを開始した。来季のコーチに就任することが発表された斎藤隆、鈴木尚典の両氏も参加。1998年の日本一を主力として経験する新コーチとともに、6年ぶりの最下位からの巻き返しを期すチームが動き始めた。
「個々のレベルアップに集中し、コーチらスタッフなどあらゆるものを、言葉は悪いけど利用して徹底してやってほしい」。三浦監督は冒頭のあいさつでナインに訓示した。この秋季トレーニングでは、各コーチがそれぞれの選手に則した練習メニューを組む予定だ。
斎藤、鈴木の両コーチも早速、選手たちの特長をつかもうと熱心に動きを見守った。2005年以来、17年ぶりに古巣のユニホームに袖を通す斎藤コーチは、チーム防御率が12球団で最低に終わった投手陣の立て直しが求められる。斎藤氏は「先入観なく、選手がどういう資質を持っているか捉えたい」と話した。
12年ぶりに復帰する鈴木コーチは「優勝を今の選手にも味わってもらいたい」と真っすぐな思いを口にする。宮崎や佐野、牧らが並ぶ超重量打線についても言及し、「3割打者が多くレベルの高い打線。点を取るために、どういう打撃が必要なのかという考え方ができればもう一回り成長した打線になる」と自信をのぞかせた。
三浦監督はこの日、2人にあらためて「力を貸してください」と頭を下げたという。「これまでのいろんな経験をチームに浸透させてもらいたい。楽しみにしています」
秋季トレーニングは22日まで行われる。
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