「成人の日」の10日、今月28日に二十歳の誕生日を迎える横浜DeNAの森敬斗内野手がレギュラー奪取への覚悟をあらためて口にした。「今年が勝負の年。去年悔しい思いをしたので、打撃、守備、走塁の全てにおいてトップレベルで戦えるように準備を進めたい」。向上心をたぎらせながら誓いを立てた。
3日に地元静岡市の成人式に足を運んだ森は、小中学校時代の同級生らとの再会を楽しんだ。「大人にならなきゃなと思う。気持ちも生活も全てにおいて一つ大人になるチャンス。今年はそういうところも結果に結びつけたい」。写真撮影を求められたり、エールを送られたりして、確かな自覚も芽生えた。
攻守のレベルアップを目指し、年明けから早速動いた。昨季までベイスターズの打撃投手兼広報を務めていた藤井秀悟氏を通じ、5日から巨人の吉川とトレーニングを重ねた。強肩で俊足という共通点を見いだした球界の先輩と5日間を過ごし、食事を共にしながらアドバイスももらった。
「(吉川)尚輝さんは基本練習を大切にしている。やっぱり積み上げていくものがすごく大事だなと気付いた」。シーズンを通して安定した成績を残すためのヒントを得た。
10日からトレーニング場所を2軍施設「DOCK」に移し、3度目の春季キャンプに備える。初詣のおみくじで「中吉」を引き当てた新成人は笑った。「去年は大吉で、良すぎて嫌だなと思っていたので良かった。今年は2回目のオフ。何をやったらいいか引き出しが増えている。そこは去年とは違っている」。柔らかな表情が鋭くなった。
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