横浜DeNAに今季加入した外国人選手の入団会見が19日、オンラインで開かれた。フェルナンド・ロメロ(26)=183センチ、104キロ、右投げ右打ち=と、ケビン・シャッケルフォード(32)=196センチ、95キロ、右投げ右打ち、スターリン・コルデロ(22)=201センチ、100キロ、右投げ右打ち=の3投手で、ロメロ以外の2投手は育成契約。
ドミニカ共和国出身のロメロ=写真中=は最速161キロを誇る剛腕で、先発として期待される。「状態はとても良い。1軍に上がってすぐ投げられるよ」と意気込みを語った。
2018~19年に米大リーグのツインズでプレーし、通算26試合で3勝4敗、防御率5・17。昨季はビザが発給されず、米大リーグやマイナーリーグでの出場機会がなかった。
シャッケルフォード=写真右=は米国出身。角度のある最速156キロの直球を武器とし、7月末までが期限の支配下登録を目指す。既に2軍で2試合に登板し、計2回を無失点に抑えている。
スターリン=写真左=はドミニカ共和国出身。中南米から将来性のある若手を招いて育成する球団の方針から獲得した。
161キロ右腕が救世主となるか
手薄な先発投手を埋める存在として期待される大型右腕のロメロ。「ベストを尽くし、みんなと戦いたい」と腕をぶす。
3月27日に来日した成田空港でのPCR検査で新型コロナの陽性判定を受け、思わぬ足止めを食らったが、表情はとても明るい。2軍での練習に合流し「周りがとても親切で、(このチームが)新たな家になった」と既に溶け込んでいる。
最速161キロのストレートと、150キロ台の高速シンカーが持ち味。メジャー時代は投球の6割をシンカーが占め、スライダーやチェンジアップも操った。2018年にはエンゼルスの大谷と投げ合った経験もある。
今季101マイル(約163キロ)をマークした大谷の話題を振られると「スピードよりも、アウトに取ることが一番大事」とコメント。それでも「速いボールを投げられるので、99~100マイル(約160キロ)は投げたい」とも付け加えるあたりに自信がうかがえる。
幼少からの信念は常に100パーセントの力でプレーすること。「大切なのは情熱。熱い気持ちを持ってプレーしたい」。低迷するチームの救世主となってみせる。
育成選手ひとこと
シャッケルフォード
横浜のために戦えることがうれしい。非常にいいチャレンジをする機会をもらった。チームとして必要とされる場所で投げたい。個人的な数字にはこだわらない。
スターリン
横浜でプレーできることをとても幸せに思っている。ドミニカ(共和国)とは全てのことが違う。勉強して成長したいし、言葉も覚えたい。スタジアム内外で認められる選手になりたい。
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