東日本大震災の発生から10年となった11日、横浜DeNAの三浦監督らナインは横浜スタジアムでの全体練習前にバックスクリーン上に掲げられた半旗に向かって、1分間の黙とうをささげた。
新指揮官は震災当日の出来事を今も鮮明に覚えている。本拠地でヤクルトとのオープン戦の最中だった。この試合で先発した三浦監督は降板後、トレーナー室でアイシングを受けていたという。
「すごく揺れを感じてグラウンドに避難した。本当に怖かった」。逆三角形のY字型の照明灯が大きく揺れ、ファンの悲鳴も耳に届いた。
地震後は幹線道路の一部が通行止めで制限されるなど、大渋滞になった。車を走らせてみたが帰宅を諦め、横浜スタジアムで夜を越した。「ベッドはなく、マットを敷いて。スタジアムに戻ってきて泊まったという記憶があります」
被災地復興はいまだ途上で、風化への懸念の声も上がる。三浦監督は「野球ができていることに感謝しないといけないし、忘れてはいけない。復興はまだまだ。どこまでというのは分からないけれど、みんなでやっていかないといけない」と、スポーツを通じた支援の継続を強調していた。
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