横浜DeNA0-5オリックス
不安を拭い去るには十分な奪三振ショーだった。
横浜DeNAの大貫は五回、オリックス先頭の中川圭を最速148キロの直球で追い込んでスプリットで空振りを奪うと、杉本、太田は速球で見逃しの三者連続三振。六回もスプリット、チェンジアップを織り交ぜながら9球で2三振。「早い段階で追い込めて自分有利な投球ができた」と納得顔だ。
4イニングで奪った三振は毎回の七つ。三浦監督はストレートのキレに目を見張る。「指にかかった球を投げていて(球速は)スピードガン以上に感じた」。チーム最多10勝を挙げた昨季からの成長に目を細めた。
2月25日の楽天との練習試合は3回2失点。右打者へのコントロールが甘く痛打された。帰浜後のブルペンでは、左右の打席に打者を立たせて内角を徹底して投げ込んできた。
七回の2失点は良薬になった。味方の拙守も絡んで2死から3連打を浴び「クイックモーションになって投げきれなかった」と自戒した。
ローテーションを争う7人の中では最年長の27歳。開幕投手候補の有力な一人だが「それよりも開幕に近づいて来ている。しっかり状態を上げないと」。本来の制球力に、力強さをも手に入れた右腕が、同世代の今永を欠く先発陣を引っ張っていく。
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