神奈川新聞のツイッター(@Kanaloco_bay18)で実施した8月の月間MVPに、三嶋一輝投手(30)が選出された。7月末にプロ8年目で初めてクローザーを任されると、8月は9試合に登板して1勝、6セーブ、防御率0・00と抜群の安定感を誇った。投票総数の約8割を占めるファンからの圧倒的な支持につながった。
奮闘ぶりは守護神山崎の代役の枠にとどまらない。150キロ台前半のストレートに、フォークボールで打者をねじ伏せた。その豪腕ぶりだけではなく冷静さも光った。
8日のヤクルト戦が象徴する。5-4の九回2死一塁だった。カウント1─0から素早いけん制で一走を刺した。鮮やかに試合を締め、マウンドでは右拳を握った。ラミレス監督は「クイックやフィールディング技術も良く、最高の評価をしたい」と賛辞を贈る。
昨季はリーグ2位の71試合に登板したタフネス右腕は、既に山崎を超える8セーブを挙げている。8月は計9回を投げ、許した安打はわずか3本。併殺やけん制で走者を二塁まで進ませなかった。「マウンドで投げることで自分の気持ちを表現していきたい」という心意気に、木塚投手コーチも「全身全霊でバッターに向かっていく姿勢は抑えでも変わらない」と全幅の信頼を置く。
全2147票のうち自身初の5連勝を挙げた大貫に11%の票が集まり、28日のヤクルト戦で初の2桁本塁打を達成したキャプテン佐野が9%で続いたほか、倉本を推す声もあった。
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