◆横浜DeNA6-4阪神
先発ローテーションの谷間を埋めて余りある好リレーで我慢の一戦を制した。
「投げる球はすごくいい」とラミレス監督に送り出された武藤が勢いをつけた。中日時代の2015年6月以来という先発に「緊張した」。前日はほかの先発陣と同様にブルペンで調整し、「中継ぎの1番手として」と気負いはなかった。
持ち球のシュート、フォークボールを投げ分け、失点は大山へのソロ本塁打だけ。最少失点の奮闘に「しっかり自分の投球ができた」と汗を拭った。
2番手国吉は「打」で魅了した。四回1死一、二塁。坪井打撃コーチの助言通り初球を狙い打ち。「芯で捉えられた」と野手顔負けのライナーを右中間に飛ばし、7年ぶりの打点にガッツポーズ。ソト、ロペスを休ませた打線を盛り上げた。
六回のピンチでは藤岡が梅野を空振り三振と好救援。3投手で6回3失点と“クオリティースタート”を成し遂げ、以降は山崎、パットン、三嶋で逃げ切った。
9連戦で2度目の3連勝。頼りになるのはリーグトップの防御率を誇る先発陣だけではない。木塚投手コーチは「ことしはブルペン陣が『もう一段階上のレベルに行きたい』と語っていた」。国吉も「皆でつないだ勝ちゲーム。一体感がある」。過密スケジュールの今季、「ブルペンデー」という新たな武器が加わった。
【写真説明】「ブルペンデー」に登板した投手陣。上段左から武藤・国吉・藤岡、下段左から山崎・パットン・三嶋(いずれも資料写真)
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