三浦新監督が初めて指揮を執った横浜DeNAの2021年シーズンは6年ぶりの最下位に終わった。
巻き返しを図る来季に向け、今オフのフロントはコーチ陣の入れ替えを断行。さらに宮崎や桑原、三嶋らと複数年契約を結んだほか、大田(日本ハム)や藤田(楽天)を補強するなど、例年になくストーブリーグを熱くさせた。
三原一晃球団代表がオンライン取材に応じ、転換期を迎えたチーム戦略を語った。
─最下位という現実をどう受け止めたか。
「もちろん責任も感じているし、来季につなげていかなければいけない。今年の結果を踏まえ、できるだけのことをしようと思った」
─1998年の日本一に導いた石井琢朗や鈴木尚典、斎藤隆らがコーチとして復帰した。
「組閣に関してはタイミングと運と縁を感じている。思った通りにいくことはなかなかない」
「成績が振るわなかったことが、コーチの入れ替えることを考えさせられるポイントになった」
─宮崎の6年契約を筆頭に、桑原や三嶋らと複数年契約を結んだ。これまでにない動きだった。
「新しいことをいくつか試した。宮崎選手とは交渉に関して早めに動いたし、今までとやり方を変えたのは確か」
─その大きな理由は。
「正直昨オフに梶谷、井納の両選手が巨人に移籍した。それは小さくない出来事。そのことからいろんな工夫をして、新たなやり方を実行した」
─その手応えは。
「まだ時期尚早。編成だけで決着が付く話ではない。今季の結果を受けて各部門ができることの最大限をするということ。キャンプに入ればユニホームを着る人がやる」
─最下位ながら年俸の総額は上がった。
「今年の結果を受けて来年こそはという表れ。来年は三浦監督に万全の状態で1年間戦ってもらうという思い」
─新型コロナウイルス禍で経営も苦しいはずだ。
「来年は観客動員数で100パーセントを目指して運営をしていこうという話になっている。多少、来年の見通しは明るいものになっているが、今年の結果を受けた方が強い」
─今季は外国人選手がキャンプ前に1人も入国できなかった。来シーズンの見通しは。
「正直言って、そこは不透明な状態だと言わざるを得ない。今の状態だと実際問題、再入国の選手は入国可能になっているが、これがどのタイミングで、どのような状況になるかは予想できない。楽観視はできない。どのような場合でも対応できるようにしている」
─これからも補強は継続していく。
「編成面では、補強が終わったという認識ではない。野手陣は藤田や大田ら実績のある選手を獲得できたので、投手になるのかなと思う」
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