日本ハムを自由契約となり、横浜DeNAに入団が決まった大田泰示外野手(31)=188センチ、93キロ、右投げ右打ち=が20日、横浜市中区の球団事務所で記者会見した。
高校時代に慣れ親しんだ横浜スタジアムを本拠地とするベイスターズへの加入が決まり、早くも胸を躍らせている。
門馬敬治氏らに報告
「すごく縁があると思った。高校時代はtvk(テレビ神奈川)でベイスターズの試合を見ていたし、プロでもハマスタで試合をするといつも満員。ここでプレーできるならこれ以上の喜びはない」。東海大相模高の門馬敬治前監督ら、かつてのチームメートにも報告したという。
同高では3年夏の北神奈川大会で1大会5本塁打のタイ記録をマーク。スラッガーとして名をはせたが、夏は3年連続の準優勝だった。「高校でのハマスタは悔しい思い出。今度は優勝の瞬間にグラウンドに立っていたい。三浦監督を胴上げしたい」と夢を描く。
背番号0で再スタート
球団は指揮官が求める「スピードを織り交ぜた野球」に適した選手と判断。外野は佐野、オースティン、桑原が今季打率3割超と好結果を残したが、三原一晃代表は「彼が入ることでバリエーションが豊富になる」と獲得理由を明かす。
2019年に自己最多の20本塁打、翌20年にはゴールデングラブ賞を獲得するなどレギュラーに割って入れる実力は十分。「ベイスターズの3選手は本当にいい選手だが、挑んでいかないと先の野球人生はない。より高みを目指す」と力強い。
背番号0は巨人時代の同僚で、今季限りで現役引退した中井から受け継いだ。「過去の自分に甘んじることなく前に進んでいきたい」。そんな熱き思いを胸に、ゆかりの地から再スタートを切る。
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