横浜DeNAの桑原将志外野手(27)=写真=が交流戦に入り、三浦監督が目指す「先手必勝」のキーマンになっている。1番に起用された直近6試合で打率3割1分8厘。出塁率も3割4分8厘と好調だ。交流戦は6試合を残し、現在中日と並んで首位。球団初の優勝へ「僕がチームを引っ張っていく」と意気盛んだ。
持ち味の積極性が好結果につながっている。初球を打った打率は3割3分3厘で、カウント1ボールからの2球目のケースでは、4割6分7厘に跳ね上がる。
4─3で競り勝った3日のソフトバンク戦(横浜)の一回第1打席でも初球の外角ストレートを逆らわずに右前へ。オースティンの3ランを呼び込んだ。
11─9で打ち勝った5日のロッテ戦(同)では3得点をマーク。交流戦で打率2割9分3厘、1試合平均5・5得点を挙げているチームのリードオフマンとして文字通りの活躍を見せている。
過去2年間は打率1割台と苦しんだが、昨オフにバットを立てるフォームに変えたことも奏功しているようだ。「自然体で対応している」と迷いはみられない。
5月26日のオリックス戦(同)では、平凡なフライを落球する痛恨のミスで途中交代。ただ、指揮官は以降も起用し続けた。「波はあるが、桑原らしい大きなプレーをしてくれる。外野の間を抜けそうな打球もシングル(単打)になる。役割を果たしてくれている」
その期待に応えるように、その後は中堅の守備で美技を連発。ゴールデングラブ賞に輝いた2017年の躍動感が戻ってきた。経験豊富な背番号1は「僕らしくプレーしていきたい」と一喜一憂せず、任務を全うして自分の足場を固めていく。
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