25日開幕の交流戦で横浜DeNAは、本拠地の横浜スタジアムでパ・リーグ5位のオリックスを迎え撃つ。
現在借金は17と、交流戦が始まった2005年以降で最多。ただ2年前は10勝7敗1分けと勝ち越し、リーグ2位まで順位を押し上げる一因となっている。2年目坂本やルーキー牧らフレッシュな選手が大暴れし、巻き返しのきっかけとしたい。
先輩たちに続け
「初戦をいい形で勝って勢いに乗っていきたい」。牧は24日に行われたプロ野球の交流戦オンライン会見で、意気込みを語った。
ここまでチーム最多の8本塁打、27打点。5月は打率2割3分3厘と調子を落としたが、23日のヤクルト戦で6試合ぶりの複数安打を放った。
対戦したい投手にオリックスの山本を挙げる。3月5日のオープン戦で相対し、牧は第1打席で中前打を放つも次の打席で見逃し三振に仕留められている。「同学年だけど日本を代表する投手。全部の球をしっかり打っていきたい」とライバル心を燃やす。
「交流戦男」としての復調に期待したい。2018年には宮崎が打率4割6厘をマーク。神里も18~19年に打率3割超とパの投手陣を相手に結果を残しており、先輩らに続けるか。
坂本「球が走っている」
一方、投手陣は先発陣の踏ん張りが鍵だ。救援陣の防御率は5月に入って4・25から3・06まで改善されたが、先発陣は5点台のまま。木塚投手コーチは「まずは自分のボールを投げること。鋭いスイングに振り負けないようにして1イニング、1アウトでも多く投げる意識を持ってほしい」と注文を付ける。
朗報は、4月30日のヤクルト戦(横浜)で打球が左肩に直撃し、再調整を余儀なくされていた坂本の合流だ。アクシデントはあったものの、ここまで3試合に投げて1勝1敗、防御率3・00と安定している。
「1軍でシーズンを通して投げるには真っすぐの強さがまだ足りないと思った」というサウスポーは、この再調整期間を有意義に過ごせたようだ。
2軍でトレーニングに励み、球速は149キロにアップ。「久しぶりに球が走っている感覚がある。強いストレートを軸にしてタイミングを外せる変化球を生かしたい」と手応えを口にする。
開幕からまだ12勝の三浦監督も、まだまだ元気だ。「交流戦から仕切り直す。投手、野手もみんなで思いっきり攻めていきたい」。反転攻勢へ、実りある18試合にしたい。
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