横浜DeNAの初代主将を務めるなど、2011年12月の創設から球団とともに歩んできたOBの石川雄洋さん(34)。昨季ユニホームを脱いだばかりの好打者に、球団が実施したファン投票の結果を参考にして記憶に残るシーンを挙げてもらった。
投票で5位に選ばれた17年8月24日の広島戦(横浜)は、石川さんにとっても忘れられないゲームの一つという。
試合は、横浜高後輩の倉本の内野安打で3夜連続のサヨナラ勝ち。「本塁打も格好いいけど、不格好ながら何とかしようとする姿勢が良かった」とうれしそうだ。
自身のプレーが関わる試合としては、4位に選出された19年4月29日の巨人戦(東京ドーム)が思い出深い。
チームは10連敗中。石川さんは1軍に昇格して即先発で起用され、同点の八回に右翼席へアーチを描いた。
自身2年ぶりとなる決勝の2ランはチーム浮上のきっかけに。「ベンチの仲間が喜んでいた姿が目に飛び込んできた。あの試合を勝てなかったら、球団初の2位もなかったかもしれない」と誇らしげだ。
16年10月10日の巨人とのCSファーストステージ第3戦も感慨深い。東京ドームが青く染まった光景は今も脳裏にはっきりと刻まれている。「ビジターなのにまるでホームのようだった。びっくりしたし、本当に美しかった」
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