三浦新体制となる横浜DeNAで今シーズン、優勝の大きな鍵を握るのが1番打者だ。昨季不動だったリードオフマンの梶谷隆幸外野手(32)が巨人にフリーエージェント(FA)移籍。神里和毅外野手(26)と森敬斗内野手(18)のハマの快足コンビが、そのポストを争うとみられる。それぞれ4年目、2年目を迎える若手は大きく羽ばたく一年にできるか。
神里「盗塁失敗ゼロ」 森「走れる首位打者に」
梶谷は昨季ともにチーム最多の88得点、14盗塁をマーク。この数字を考えると、打率3割8厘を残し、打撃で成長を示した神里だが、盗塁数の上積みが欠かせない。本人も「出塁率アップと盗塁失敗ゼロを目指す」と十分に自覚する。
新人時代から2年連続で15盗塁を記録。昨季は7と半減したものの「スタートの構えを変えてから、いい感触で走れた」と手応えを得ている。成功率は6割台から8割7分5厘と大幅に改善されたのがその証しだ。
2軍には現役時代に強打と俊足で鳴らした仁志敏久監督が就任。日本生命の先輩にも当たる。
「小さい頃からテレビをつけたら試合に出ていたすごい選手」。そう尊敬し、教えを請いたい気持ちもあるが「2軍なので会いたくない」。1軍での出場でキャリアハイを目指す。
昨シーズン終盤にプロ初打席初安打のデビューを飾った森は「梶谷さんのように走れて首位打者も狙える選手になりたい」と意気込む。このオフは体脂肪率を減らしつつ、筋力を増やすスピードスター仕様の体づくりに励んでいる。
盗塁技術も磨く。昨季は2軍で7盗塁。「スタートで体が浮いてしまうことがあった。力を抜いて低い姿勢からトップスピードで走れるように意識したい」
三浦大輔監督は「1番ショート森になってもらわないといけない」と台頭を願う。大きな期待を背負う逸材は「チームの原動力になるため、高いレベルでもまれたい」と1軍キャンプ帯同を見据える。
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