昨年10月に左肩を手術した横浜DeNAの今永昇太投手(28)は5月下旬から1軍に合流して19試合に先発。チームトップの120回を投げ、5勝5敗、防御率3・08と復活のシーズンとなった。それでも、来季7年目を迎えるエースは「もっとチームを引っ張らないといけなかった」と納得はしていない。
─チームの黒星がかさんでいた時期に復帰。難しかったのでは。
「チームをいい状態にできればいいと思っていたが、結果として5勝5敗。なかなか勝ちに貢献できなかった。自分が登板した19試合でチームの成績も7勝8敗4分け。12回も勝てなかったら、そうなってしまう」
─三浦監督になって、去年との違いは。
「先発には長いイニングを投げてほしい、と常々言っていた。正直、100球投げると代わるのかな、と思っていた自分がいた。分業制と言われる時代だけど、やっぱり先発投手は中6日もらっている。6回3失点でよくやったとは言えない。3点取られたら八回までは投げないと。監督が代わってから、そういう気持ちになった」
─エースの役割は果たせたようにも思えるが。
「僕自身は柱になりたい気持ちはあるが、自分自身で精いっぱい。大貫とは最年長でローテーションを回っていて、常にフォロー役になりたいという話をしていた。野球だけではなく、弱みや愚痴をはき出せる存在がチームにいないといけない。今永さんには何でも話せるな、という先輩になりたい」
─もうそんな存在になっていると思うが。
「いや、まだまだ。チームが負けていても、この人がいるから大丈夫という存在に。ベイスターズは若いチームで勢いがあるからこそ、僕自身がそんな存在になりたい」
─東が来シーズンはフル回転を誓っていた。
「東が帰ってきたのは競い合う相手としても心強い。僕自身も不調に陥ったときに技術を見よう見まねする。野球の面でも大きい」
─来季はローテーションを守ることが必須か。
「当然守るものだと思っていて、首脳陣もそう思っている。今年の成績ではファンに『来年も応援をお願いします』というせりふも簡単に言えない。また一から応援されるチームになるため、自分のタスク、課題をしっかりと把握して、全うできる力をつけることが大事。僕たちがやるべきことをやっているチームかどうかを見てほしい」
=随時掲載
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