痩せやすい体作りには、代謝アップが重要。でも体を動かすのは嫌い。そんな人におすすめのカロリー消費につながる入浴法を紹介する。
【150日で30キロ減の医療記者が明かす「必ず結果が出るダイエットの考え方」】
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代謝を上げれば痩せる。代謝は食事で上げられる。それはわかったけど、どうせならもっともっと代謝アップ効果がほしい。そんな欲張りさんが次に目を付けるのが、「運動」だろう。
ただ、ダイエットとリバウンドを繰り返してきた人の多くが「運動やるぞ」と「やっぱり続かない」を繰り返してきたはずだ。夜中のテレビショッピングで衝動買いしたエクササイズ用の自転車や、階段昇降ができる小さな機械。痩せる気まんまんで大枚をはたいたのに、今や押し入れの邪魔者か、カバンを引っかけるモノ置き場……。埼玉県在住の会社員、小川かずみさん(39)もその一人だ。
「自宅にはエクササイズ器具の“屍(しかばね)”があります(笑)。ジムやヨガも一通り通ってみましたが、仕事がたてこんでくると行かなくなってしまって……というのは言い訳かも。運動が嫌いなのに、『つらい思いをしにわざわざ通うのがだるい』から、忙しさや疲れを理由に休む。3カ月コースなどが終わるとリピートしない。寝る前に腹筋や腕立て伏せをやると決めても、3日続けば上出来というありさまで」
エクササイズやランニングがダイエットにいいのはわかっているが、つらいからすぐ怠ける。続かないのでは意味がない。体質を改善できる食事に加えて、少しでも外的な刺激で代謝アップをサポートできる方法はないだろうか。
「毎日入る風呂で体温の上がりやすい体を作るのはどうでしょうか。『3分×3回入浴法』という入り方があります。『高温反復入浴法』と呼ぶ人もいますね。シャワーではなく湯船につかることが必須なので、冬は特に挑戦しやすいのでは」(あいざわクリニック院長の会沢昌倫医師)
やり方は簡単。まず湯に3分つかる。湯船から出て、体を洗う。2回目、湯につかって3分。また湯船から出て、髪を洗う。3回目(最後)、湯につかって3分でバスタイム終了。
湯温は40~43度。会沢医師は40度を推奨する。「交感神経を高めて、より消費カロリーを上げたい場合は42~43度。これ以上は高くしないでください」
10分近く連続で高温度の湯につかると疲れるが、3分×3回に分けると負担を感じづらく、続けやすい。血流がよくなり、汗もかきやすくなる。3分×3回入浴法で300~400キロカロリーを消費。これは2時間のウォーキングに相当する。小川さんに試してもらうと絶賛。
「これ、いい! 熱めの湯に長くつかると美容にいいと聞いたことはあったんですけど、疲れるんですよね。3分ずつ小分けするならそれほどつらくないですし、4日目ぐらいから汗の量が増えてきました!」
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アエラ編集部員の中島晶子も試した。小川さんのように汗の量は増えないが、湯上がりの“ポカポカ”が1時間近く続くという。
「入浴中はできればペットボトルの水を飲みながら。疲れを感じづらいだけで、実際には10分近く湯に入った負担が体にかかっているので、上がったら体を休めて」(会沢医師)
入浴中に足の裏を押したり、手首や足首をゆっくり回すとさらによいらしい。中島はさっそくネット通販で風呂用のツボ押しグッズを購入し、足裏と膝裏、太ももの表面をグリグリやっているという。(ライター・向井翔太)
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