【菅首相「私はリストを見ていない」は“致命的な失言” 奇妙な会見を生んだ官房長官時代の「失敗」とは】
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「ある官僚は、初対面の菅氏から『俺は官僚を動かすのは人事だと思っている』と機先を制されて驚き、実際その後に人事権を振りかざして気に入らない官僚を飛ばしまくるので辟易したそうです」
「人の痛みに真摯に寄り添う本物の政治家だった野中さんに対して失礼ですよ。野中さんの人道的モチベーションを取り払って剛腕だけ残したのが菅さん。おじいさんの岸信介さんから知性を取り除いたら安倍晋三さんになるのと似ています」
■新自由主義信奉も懸念
「いずれも経済は市場原理に任せるというアングロサクソン型資本主義の新自由主義者。この時代に競争原理を持ち出して手抜きしようというのだから、経済はガタガタになりますよ」
「学術会議に関しては6人の任命拒否を撤回するしか生きる道はない。憲法違反する内閣は総辞職しなければなりませんから。戦前に京都帝大や東京帝大から追放された学者たちは戦後みなリーダーになった。非常に重要な人物をパージしていたわけです。それと似たことをやり始めたのが安倍首相・杉田和博官房副長官体制で、菅内閣がそれを踏襲して最悪の状況に向かっている。中曽根さんの合同葬について国が大学や教育委員会に弔意を示せなんて、教育の中立性の破壊もいいところでしょう」
「権力を監視する側の立場から直接政権の中枢に飛び込んだことに、メディア不信を増幅させかねない懸念はあります。しかし所掌が政策評価と検証担当であり、本人が『俺が言えば菅さんは耳の痛い話でも聞いてくれる』と自己分析しているので、まずはお手並み拝見というところですね」
※AERA 2020年11月2日号より抜粋
【苦労人、パンケーキにうんざり 中身ない菅氏の報道繰り返すメディアの罪をたかまつななさんが指摘】