「Mリーグの影響もあって、麻雀が流行っていることを知り、自分もやってみようかなと思って、麻雀ができるアプリをダウンロードしてみたことがきっかけでした。でも、ルールが分からなくて、しばらくアプリは放置していたというか、やっていなかったんですよね。それで、まずはルールとかやり方を知らなければと思って、Mリーグを見始めたら、これがまた面白くて」
「将棋もそうでしたけど、内容以上に、選手について知ったことで、より面白くなっていきました。Mリーグは、対局はもちろん、選手もそれぞれキャラクターが異なるので、それを知ることで、どんどん引き込まれていきました。将棋も解説が面白くて、それがはまるきっかけだったように、Mリーグも選手の性格やキャラクターが際立っています」
「サッカーも一人ひとりに個性があるように、Mリーグも一人ひとりのプレースタイルと言えばいいんですかね。性格やキャラクターによって手が違うんです。たとえば、小さい手(安手)でちまちまとアガっていく選手もいれば、豪快な手で大きな点数を狙っていく選手もいる。人によってそれぞれ戦術が異なるので、そこがまた人の面白いところでもあります」
「まだ麻雀に興味を持ちだしてから半年くらいしか経っていないので、そこまで自分の攻め方や対局が固まっていないんですよね」と前置きしつつ、こう話してくれた。
「僕がやっているのはゲームなので、どうしてもその対局に勝ちたいと思ってしまうところがあって。勝つためにはどうすればいいのだろうと思ってやっていると、ちまちまと安手でアガることを選んでしまう傾向が強いですね」
「サッカーや将棋は、子どもの頃から始めないと追いつけないところが、どうしてもあるように思いますけど、Mリーグの選手たちは10代後半や20代になってから麻雀をやり始めた人もいるように、大人になってから始めても成長できるところも、はまるポイントかもしれません」
「麻雀は運にも左右されるゲームなので、勝つときは勝ち続けられる。だから、自分が強いとか、強くなったと錯覚できるところもあると思います」
「駆け引きのあるゲームに惹かれるんですよね。やり始めると、なんでもそうですけど、奥が深いのでついついはまってしまいます」
(取材・文/原田大輔)