ある日の全体トレーニング後、大原サッカー場のピッチで1対1を繰り返していたのは、関根貴大と堀内陽太でした。
先輩として本気で抜きに行く関根、後輩だろうが遠慮なく止めにいく堀内。
関根が抜けば、堀内が止める。ピッチ上では立場や年齢差は関係なく、レッズの育成組織出身同士の真剣勝負です。
そんな光景を見て思い出されたのは9年前のこと。2014年の夏になろうとしていたころ、関根と現在ドイツのVfBシュトゥットガルトでプレーする原口元気が大原サッカー場のピッチのまったく同じ場所で1対1を繰り返していました。
当時、ドイツのヘルタ ベルリンへの移籍が決まった原口は、育成組織出身の先輩として「レッズを頼んだぞ」というメッセージをドリブルに込め、関根もその意志を感じ取っていたのでしょう。
関根に抜かれてあおむけに倒れる堀内を見て、原口に抜かれた関根を思い出し、微笑ましくなりました。
そして、真剣勝負のあとは2人で仲良くランニング。こうして育成組織出身の伝統が受け継がれていくのでしょう。
数年後、堀内が育成組織出身の先輩として後輩と1対1を繰り返す光景が見られるかもしれませんね。
(浦和レッズオフィシャルメディア)
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