こどもの日のレッズランドは、地域とクラブの未来を照らす子どもたちの笑顔であふれていた。
4月8日配信の『浦和レッズニュース』で担当者のおもいを交えて紹介した『レッズランドキッズフェスタ』が5月5日、『レッズランド育みパートナー』のキックオフイベントとして、レッズランドと浦和レッズ後援会の共同で開催された。
こどもの日のレッズランドは春というには暑いくらいの気候で、緑の芝が生える晴天となった。
イベントは午前、午後の二部制で行われた。午前の部はレッズランドを7つのエリアに分け、なぞ解きとアトラクションで頭と体を使いながら、7つのキーワードを集めて宝の地図を完成させる企画『謎ときトレジャーハンター』が実施された。
さらに午後の部は、人工芝のピッチでのびのびと自由に遊べることを前提に、『だるまさんが転んだ』やビンゴ大会、フットゴルフや親子サッカーなど、体を目いっぱい動かせる企画が開催された。
このイベントには150組、約500名弱の親子が参加。当初の募集は100組だったが、すぐに定員を超えてしまった。
イベントや『レッズランド育みパートナー』の担当者である小尾優也さんがこだわったのは、ファン・サポーターだけではなく、地域の人たちにもたくさん参加してもらいたい、そして何より子どもたちのたくさんの笑顔が見たいということ。そのおもいから枠を増やした。
参加者には、浦和レッズやハートフルクラブのユニフォームを着た子どもたちが少なからずいたが、レッズやサッカーにそれほど関心のない親子もいた。彼らは"レッズのファン・サポーター"としてではなく、"地域の方々"として参加したわけだ。
彼らはレッズランド利用者の予備軍であり、レッズのファン・サポーターの予備軍。常日頃から「地域の方々にもっと気軽にレッズランドを利用してほしい。自分たちは泥臭く汗をかき、地域との一体感を強め、地域の人に還元するようなことを実施していきたい」と考えている小尾さんも、大勢の参加を喜び、「レッズっていいな、と思ってもらいたい」と目を細めた。
もうひとつこだわったのは、浦和レッズファミリーの一体感を表現すること。子どもたちに笑顔になってもらうため、多くのサポートスタッフが集まった。レッズでは『スチュワード』と呼ばれる浦和レッズ後援会のボランティアスタッフ、レッズランドスポーツクラブのスタッフ、レッズランドの利用者、後援会スタッフ、そして休みを取って協力するクラブスタッフもいた。
彼らの協力がなければイベントを運営することも、募集人数を拡大し、たくさんの笑顔を見ることもできなかった。また、家族と一緒に参加したスタッフもいた。見学に来て、子どもたちが人工芝で走り回る横でうれしそうに寝そべるスタッフもいた。
『チャレンジ!全力で楽しもう!!』というスローガンを地で行くように、『全力』と大きく書かれたTシャツに『浦和』という文字やエンブレムが入った法被を羽織り、誰よりも全力だったのが、他でもない小尾さんだった。
午後の企画のひとつだった『だるまさんが転んだ』でオニになれば、ある意味で大人げなく、振り向いた瞬間に動いていた子どもを忖度なしで捕まえた。
その一方で、トップグループでゴールした子どもたちは、ラグビーのタックルのように飛びつきながら小尾さんにタッチ。まるで保育士と園児のように気心が知れた関係性を築いていた。
余った配布用のお菓子を予定以上にもらい、親御さんから「お礼を言ってきなさい」と言われて深々とお辞儀しながら「ありがとうございました!」と大声で言う子どもたちにも笑顔があふれていた。
ミニゲーム中にボールが顔に当たり、泣いてしまった子どももいた。受付で治療を受けると、その親御さんは「一日中スタッフさんにお世話になりっぱなし」とスタッフに感謝していた。泣いていたその子も、最後にはスタッフに感謝して笑顔を見せた。
子どもたちをはじめ地域の人に喜んでもらえたことを喜ぶ小尾さんやクラブスタッフも、やっぱりみんなが笑っていた。
『レッズランドキッズフェスタ』は、ただのパートナーではなく「口も手も出してもらい、全力で一緒に歩んでいく仲間」(小尾さん)である『レッズランド育みパートナー』とともに作り上げ、子どもたちにレッズランドで楽しんでもらうもの。このイベントは、これからも続いていく。今回はその最初の一歩だが、とても大きな一歩となった。
(浦和レッズオフィシャルメディア)
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