松本市は7日、国宝松本城周辺のソメイヨシノの開花を宣言した。市松本城管理課によると、過去最も早く宣言した昨年より14日遅いものの、例年並み。お城一帯に植わる約300本の桜のうち、本丸庭園内のコヒガンザクラやシダレザクラはすでに見頃を迎えており、国内外の観光客が春を告げる桜の便りを楽しんでいる。
7日午前10時、同課の松岡由香課長が天守北側の外堀沿いにある標本木2本と周辺のソメイヨシノを確認し、開花を宣言。外国人向けに情報発信を強化しようと、3代城主小笠原秀政などに扮(ふん)した「国宝松本城おもてなし隊」の2人が宣言の場に立ち会い、「プリーズ・ビジット・マツモト(松本にお越しください)」と来場を呼びかけた。
家族4人で訪れた都内の会社員土田光さん(43)は「桜とお城が映えてきれい」と話し、本丸庭園内の桜にカメラを向けていた。
同課によると、松本城周辺で最も多く植わるソメイヨシノは13日ごろに見頃を迎える見通し。開花情報は市のライブカメラなどで見ることができる。市は10~17日(午後5時半~9時)、本丸庭園を無料開放して一帯の桜をライトアップする「夜桜会」を開く。
長野地方気象台によると、7日の最高気温は飯田市南信濃25・4度、上田市25・0度と25度以上の夏日になり、全30観測地点のうち軽井沢を除く29地点で今年最高を記録。各地で5月上旬から6月上旬並みの暖かさとなった。
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