「天下第一の桜」として知られる伊那市の高遠城址(じょうし)公園のタカトオコヒガンザクラが咲き始め、市は5日、開花を宣言した。開花に合わせ、新型コロナウイルス感染症が5類に移行してから初となる「さくら祭り」も始まった。見頃は10日ごろから、満開は12日ごろの見通しだ。
3月の寒の戻りの影響で、昨年より11日遅い開花となったが、ほぼ平年並みという。小雨の中、公園南口付近にある標本木近くで、白鳥孝市長が開花を宣言した。
静岡県藤枝市からバスツアーを使い、妻と2人で初めて同公園を訪れたという山本光幸さん(72)は「一度は来てみたかったが、つぼみばかりで残念」。それでも、開花した桜の花を見つけると、熱心に写真に収めていた。
祭りの期間は散り終わりまで。物価高の影響などで今季から入園料が引き上げられ、高校生以上は100円増の600円、小中学生は50円増の300円となる。未就学児は無料。開園は午前8時(最盛期は午前6時)~午後5時。ライトアップが始まる9日以降は午後10時まで(最終入園は午後9時)。
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