松本市消防団長に宮坂明直(あきなお)さん(57)=会田=が2日、就任した。団長が合併地区から選ばれるのは初めて。2023年度に団員が所属する分団内の部の口座から55万円余を着服する不祥事が発覚したことを踏まえ、宮坂さんは「信頼され、団員たちも入ってよかったと誇りに思える団でなければならない」と語った。
市消防団は本年度から再発防止のため、会計監査をこれまでの年1回から2回に増やす。分団やブロックによって異なっていた出納簿などの書式を統一し、チェック態勢も厳しくする。
宮坂さんは能登半島地震で団員の活動の必要性を再確認したという。団員の確保だけでなく、実際に活動できる団員を増やすことも課題だとし、「気持ちよく活動できる環境づくりをしていきたい」と話した。任期は2026年4月1日まで。
条例による市消防団の定数は2169人、2日時点の団員数は1695人となっている。
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