スマートフォンで写真を上手に撮影するポイントを学ぶ諏訪市公民館初の講座「スマホで一眼レフみたいな写真を撮ろう」が好評のうちに終わった。市民ら10人が撮影方法やスマホの特徴を生かした撮影技術を学習。座学で撮影の基本を学んだ後、公民館周辺で見頃となった桜やスイセンなどに思い思いの構図で挑んだ。撮影した画像を加工して仕上げた作品は今月下旬に市公民館入り口に掲示する。
講師を務めたのは、交流サイト(SNS)を見て構図などを研究しているという若手の公民館主事、高田麻里那さん(25)。冒頭は座学で、受講者はスマホで表示できる補助線「グリッド線」を利用して写真の傾きを水平にしたり、植物などの対象物をアップにして画面いっぱいに捉えたりする方法を学んだ。
高田さんは背面のカメラが下になるよう、スマホを逆さにして撮る「逆さスマホ」を紹介。スマホのカメラは上部にあり、逆さにすることで、背丈の低い植物といった対象を低い角度からうまく撮影できるとした。料理の撮影は皿全体を映さず、一部を画面から外すことで効果的に見せられることも伝えた。
座学を終えると、受講者は公民館の外に出てほぼ満開の桜や黄色が映えるスイセンなどを自由に撮影。桜の木全体を構図に収めず、枝に近づいて花一つ一つが分かるくらいアップにして青空を背景に映すという座学で学んだ撮り方を早速、試した。
普段もスマホで花などを撮影する、諏訪市清水の油井節子さんは公民館の花壇のスイセンを撮った。逆さスマホで花がくっきり映る撮影に成功。操作が難しいと漏らしつつ「『逆さスマホ』はいいですね。これから慣れるようにしたい」と話していた。
受講者は「スマホでの撮影のこつを知りたい」と参加した年配の人が多かった。2時間余の講座の最後は撮影した画像の加工。仕上げた写真を見つつ、高田さんは参加者に向けて「私自身、何十枚も撮って『これは良い』という写真が1枚あるくらい。いろいろなものの撮影に挑戦してほしい」とエールを送った。
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