飯田下伊那地域伝統の飯田水引の魅力を発信する地元高校生グループ「いいらぼ」の活動が、課題解決に取り組む高校生を表彰する「全国高校生マイプロジェクトアワード」で特別賞に選ばれた。いいらぼは、昨年4月に設立。伝統工芸を核に地域活性化を図る取り組みが、活動1年目で評価された。代表で飯田高校3年の宮下あかりさん(17)=飯田市=は「行動を起こしたからこそ多様な人たちと出会い、活動が広がった」と歩みに手応えを感じている。
いいらぼは宮下さんと、副代表で飯田高3年村沢春風(はるか)さん(17)=喬木村=が設立。飯伊の高校生約40人が協力し、水引作りのワークショップ開催、水引を扱う店などのマップ作成、業者と連携した商品開発などに取り組んだ。
マイプロジェクトアワードは、都内の認定NPO法人「カタリバ」などの実行委員会が主催。2人はプロジェクト名「高校生×伝統工芸の輪で飯田に賑わいを創ろう」で参加した。1月に長野市で開いた同アワードの「県Summit(サミット)」本選で県代表に選出。3月下旬に都内で開いた「全国Summit」で、参加48組のうち最終選考の6組に残り、マイプロジェクトアワード特別賞に選ばれた。会場では全国から参加した高校生と交流。商品開発のヒントをもらい、今後の活動に向けて刺激を受けたという。
いいらぼは新年度の活動に向け、運営の中心となるメンバーを募集中。高校を卒業した社会人のメンバーも初めて加わった。宮下さんは、今後の目標として「飯田を訪れた人が水引を体験できる場所を設けたい」と話している。
外部リンク