箕輪町観光協会は21日、萱野高原(標高1200メートル)の山開きをした。関係者が神事を行い、事故や災害がないよう祈願。シイタケの菌打ち体験や焼き芋の無料配布といったイベントもあり、多くの親子連れでにぎわった。高原では22日から、キャンプ場が利用できるようになる。
年によっては寒さに見舞われることもあるが、この日は過ごしやすい陽気になり、伊那谷の街並みも見渡せた。桜やミツバツツジもちょうど満開となり、山開きに花を添えた。同協会の釜屋美春会長(75)は神事の後、「伊那谷や南、北、中央の三つのアルプスを眺められる自慢の場所。もり立ててほしい」と語った。
町内の小学4年生、川上陸さん(9)は父、弟と3人で訪れ、菌打ちを体験した後、焼き芋を頬張った。陸さんは菌を打った原木を手に「シイタケを食べるのが楽しみ」。父哲央(のりお)さん(47)は「息子は本当にシイタケが好きなので助かる。うまく育てられるか心配だけど」と話した。
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