長野市教育委委員会は8日、市内の私立学校2校に給食の提供を始めた。市の学校給食センターから私立学校に給食を届けるのは初めてで、同市三輪に6日開校した小学校「サミットアカデミーエレメンタリースクール長野」と、中高一貫の中等教育学校「サミットアカデミーセカンダリースクール長野」の児童生徒計69人が味わった。
両校を運営する学校法人長聖(佐久市)が給食の提供を要望。市側は、市立小中学校の児童生徒数は減少傾向で、給食センターの稼働状況にもゆとりがあるため施設の有効活用になると判断した。市の第四学校給食センター(長野市村山)が両校へ届ける。
8日のエレメンタリースクール長野の献立は、麦ご飯やサゴシのフライ、野菜を千切りにしたすまし汁、牛乳など。新1年生たちは牛乳瓶で乾杯したり、「おいしい」と頬張ったりした。鈴木琥心(こころ)さん(6)はご飯とすまし汁をお代わりし、「カレーも食べてみたい」と笑顔だった。
両校によると、予算面などの課題があり、自校給食を諦めた。ただ、負担軽減のため保護者から給食を望む声が多く、昨年夏に市教委に依頼した。両校の平出淳史副校長(60)は「(長野市教委の)対応が大変ありがたい。安心して給食の提供が受けられる学校としてアピールしていきたい」と話した。
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