木祖村木祖小学校の5年生16人が14日、村内の日野製薬が製造する胃腸薬「日野百草丸」の原料となるキハダの苗木を同校近くの山林に植樹した。生薬を育む自然を子どもと一緒に未来へつなげたいと同社の呼びかけで始まった取り組みで3年目。子どもたちは樹皮を剥げるようになる25年後を楽しみに作業した。
児童らは日野製薬で、キハダはミカン科で葉をこするとミカンの匂いがすることや樹皮の裏側は黄色で、薬の原料になることなどを学んだ。その後、同校近くの山林で1人2本ずつ、長さ約80センチのキハダの苗木を植樹。社員らの手を借りながら穴を掘り、丁寧に土をかけた。
深沢昊(こう)さん(10)は「掘るのは大変だった。できれば剥ぎ取りに来て薬にしたい。おなかが痛くなることがあるから役に立つと思う」と話していた。
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