日本酒「夜明け前」の銘柄で知られる辰野町小野の小野酒造店が創業160周年を記念し、11、12日に初の蔵開き「たのめの里暁祭(あかつきさい)」を開く。蔵開きでは、地元の辰野高校生が盛り上げに一役買う。生徒会の2、3年生が、催しに出店する飲食業者とのコラボ商品を販売。同社や地元業者を町内外の人にもっと知ってほしい―とアイデアを練った。
同町などで移動販売をする「甘酒屋アンズ」とはチョコバナナ味の甘酒(1杯650円)を考案。小野酒造店が販売する酒かすを使ったグラノーラを載せるなどし、工夫した。同校3年の浦野さくらさん(18)は「癖がなくておいしい。バナナの果肉も含め食感を楽しめる」とPRする。
辰野町中央の「焼き菓子工房はしばみの実」とは、生徒が考えた「辰酒(たつざけ)くん」と名付けたオリジナルキャラクターや「夜明け前」の文字をあしらったプリントクッキー(1枚200円)などでコラボ。辰酒くんを手がけた同校3年の林在珠(あず)さん(17)は「絵が使われてうれしい。塩とバニラのハーモニーがいい」と話している。
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