富士見町と伊那市境にある入笠山(1955メートル)で18日、今季の開山祭が開かれた。富士見町側の登山口では神事と式典があり、参加者150人ほどが夏山シーズンの安全とにぎわいを願った。登山客らは快晴の下、諏訪地域の愛好家らでつくる「諏訪アルプホルンクラブ」の重厚な演奏に見送られ、山頂へと向かった。
神事では関係者が玉串を奉納。登山客を代表して出席した埼玉県鶴ケ島市の会社員、川崎淳子さん(49)は町内に住む母親と毎年訪れているといい、「美しい山野草が見られるのが入笠山の魅力。下山時こそ油断して転ぶことがあるので、気を付けて登山を楽しみたい」と話していた。
式典で入笠山観光連絡協議会の名取重治会長(富士見町長)は「皆さんが安全に入笠山を楽しめるよう願っています」とあいさつ。諏訪アルプホルンクラブ代表の矢嶋晴人さん(80)=諏訪市大和=は「演奏する側も気持ちよく吹ける素晴らしい天気。毎年の演奏を楽しみにしているので、今年も無事に開催できてよかった」と笑顔を見せた。
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