諏訪市小和田にある築100年余の共同浴場「平温泉」を管理する平温泉組合は、鉄道相を務めた富士見町出身の政治家小川平吉の書の複製品を額に入れて平温泉の建物前に飾った。額内は発光ダイオード(LED)の電飾で赤や黄、緑色に輝く。
書は数多くの神が共に笑うという意味の「八百萬神共笑」と書かれている。組合によると、1921(大正10)年に建物を改築した記念に小川から贈呈された。電飾には64度の温泉水と水道水の温度差で自家発電する電気を使っている。
組合顧問の鉄羅康夫さん(79)=諏訪市清水=は「書の言葉のように、ここではさまざまな人が一堂に仲良く湯を楽しんでいる。この先も平温泉が残ってほしい」との期待を込める。
平温泉は2021年に改築100周年。映画「テルマエ・ロマエ2」(2014年公開)のロケ地にもなった。
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