■知育教室や学童保育を用意
上田市塩川に事業所を置く電子部品製造の東信工業(本社・東京都)は今月、乳幼児向け知育や小学生向け学童保育などを行う「キッズブレインパーク東信上田教室」を事業所近くで開校した。15日の開校記念式で、笠原健嗣社長(67)は「共働きの家庭が増える中、地域貢献に力を入れていきたい」と述べた。
市内で創業した同社の主力工場は、約20年前に中国へ。市内の事業所では総務部門などの社員10人ほどが勤務している。
海外出張が多かった笠原社長は新型コロナ下、渡航制限されて市内の自宅と事業所を行き来する日々を送った。「『社会への貢献』を社是にしてきたが、地元に貢献できていない」と創業の地に目を向けた。感染拡大で小学校に行けない孫が社長室で勉強する姿などを見て、教育施設を思いついた。
木造平屋183平方メートル。総合教育ソリューション事業を手がける城南進学研究社(川崎市)の協力を得て、有料で思考力を鍛える幼児教室や小学生向けの学童保育を用意。算数教室、プログラム教室もそろえた。
笠原社長の長女で教室長の章子さん(37)は「両親が共働きで、1人で自宅に帰る子も多いと感じる。地域の子どもの安全な学び場にしていきたい」と話した。
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