佐久穂町議会は6日、議会報告会を町生涯学習館「花の郷(さと)・茂来(もらい)館」で開いた。町民に議会の活動やまちづくりに関心を持ってもらう狙いで、今回で3回目。町民ら約70人が参加した。前半は本年度の町一般会計当初予算や事業内容について各委員会が報告。後半は町の防災と健康をテーマに議員と専門家によるパネル討論があった。
経済福祉委員会の佐々木信幸委員長は、町などがブランド化を進めているプルーンについて、栽培農家の高齢化が課題で後継者育成が必要と説明した。本年度当初予算は果樹栽培農地整備費として約462万円を計上。空いている農地を整備し、地域おこし協力隊員の就農を支援する。
議会改革特別委員会の出浦修身委員長は、現在14の議員定数は次回町議選から12に削減すると報告。町民から定数見直しの要望が多かったことや前回の町議選で直前まで定員割れが心配されていたと説明した。
パネル討論では、防災について佐久広域連合消防本部北部消防署(佐久市)の高瀬和広署長が、「大きな災害ほど消防の救助は遅れる。地域の人たちが互いに助け合うことが重要になる」と指摘した。健康福祉広域支援協会(同)の中村崇代表理事は健康について運動が重要と説明し、「佐久穂町は運動に関する事業が多いのに参加者が少ない。意識改革が必要」と呼びかけた。
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