千曲市と坂城町の中学校部活動の地域移行を進める「千曲坂城クラブ」は28日、パラリンピック競技「ボッチャ」の専門部を発足させ、同市の県稲荷山養護学校で初練習を開いた。同校の中学部と高等部の生徒計10人や保護者らが参加。ファインプレーが起きると歓声が上がった。
同クラブは両市町教育委員会が主導して設立し、今年度はバレーボールや吹奏楽など18の専門部を展開する方針。同校の生徒が活動できる専門部の創設も検討してきて、年齢や障害の有無に関係なく楽しめるボッチャを選んだ。指導は市ボッチャ協会員らが担当し、地域住民も参加できる。
この日、生徒は助言を受けながら練習し、徐々に狙った方向や距離にボールを投げられるようになっていった。保護者側との模擬試合もあり、生徒側が勝って喜ぶ場面も。高等部3年の井浦ゆうとさん(17)は「コミュニケーションを取りながらプレーできてよかった」と笑顔だった。
専門部は月2回程度、週末に活動する予定。同クラブ総括コーディネーターの山根義夫さん(64)は「地域全体でボッチャの機運が盛り上がればいい」と話していた。
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