お年寄りに元気を与えようと、飯田市の松尾相撲クラブに通う小学6年から高校3年の男女メンバー8人が27日、飯田市鼎中平の介護老人保健施設「千年の緑」を訪問した。入所者ら約20人を前に、クラブのメンバーがまわし姿で体をぶつけ合う稽古やすり足、四股を踏む動きを披露。稽古後は入所者の肩をもみながら交流を深めた。
松尾相撲クラブは新型コロナウイルス流行前から、飯田下伊那地域の福祉施設を訪問しており、今回4年ぶりに活動を再開。クラブの清水里香監督が同施設で看護師として勤務している縁で、入所者に大相撲のテレビ観戦が好きな人が多いこともあり訪れた。
8人は施設内に集まった入所者の前でかけ声をかけながら威勢良く四股を踏んだ。体の大きい力士が普段の練習さながらに体をぶつけ合うぶつかり稽古を行うと「バチン」という音が響き、目の前で見つめた入所者や職員から拍手が起こった。
稽古後は、椅子に座る入所者を一人ずつメンバーが回って肩をもみ、入所者から「何年生なの」「相撲頑張って」と声をかけられ、会話が弾んだ。
80代の入所者女性は「みんなかわいい。肩をもんでくれて気持ちよかった」と笑顔。クラブに所属する飯田市緑ケ丘中2年の寺西蓮さん(14)は「喜んでもらえて自分も元気をもらった。将来は大相撲で横綱を目指して頑張りたい」と話していた。
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