大町市大町温泉郷の立山プリンスホテルのロビーや通路に10日、約100匹のこいのぼりが飾り付けられた。大町市と富山県を結ぶ観光路「立山黒部アルペンルート」の開通を15日に控え、海外からの宿泊客に日本の風習を体感してもらおうと同ホテルが初めて企画。春季への準備休業が明けて営業を再開する14日から宿泊客以外にも公開する。
地元住民らに呼びかけ、不要になったこいのぼりを無償で譲り受けた。展示のテーマは「コイのパレード」。ロビー正面には20匹余りを合体させた全長約15メートルの巨大こいのぼりを配置し、入館者を「歓迎」する。他にも、青や赤などいろいろなこいのぼりを絡ませてつるし、勢い良く川を泳ぐ様子を演出。丸めた新聞紙を1匹ごとに詰め、立体感を出すことにもこだわった。
ホテルは1日から休業しており、約30人の従業員が展示作業に関わった。広報担当の奥原唯さん(35)は「悠々と泳ぐ姿を川底から仰ぐ気持ちで見てほしい。地元の人にも足を運んでほしい」と話す。14日以降、午後3~9時に宿泊客以外にも公開する。展示は6月末までの予定。
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