昨年度に米国、カンボジア、台湾で海外研修をした伊那北高校(伊那市)の生徒が27日、研修での学びを同校で報告した。2、3年生計5人が海外で刺激を受けたり、不条理を感じたりしたことを語った。
生徒たちは県教委が高校生の海外留学を支援するプロジェクトや、同校が独自に初めて行ったカンボジアでの研修に参加した。
3年の鈴木晴香さん(17)は今年1月にカンボジアに滞在。現地の高校の女子生徒に「日本にも来てほしい」と言うと、「お金がない」と返ってきたという。「自分たちには英語を勉強して留学するお金があり、彼女はお金がない中で必死に勉強している。何もできない無力さがもどかしく、悔しかった」と話した。
米国に滞在した男子生徒は、大学院や研究機関などを訪問。自分の考えを伝え、人の話に真摯(しんし)に耳を傾ける学生や研究者の姿勢が刺激になった―と振り返った。
5月3日午後2時から、別の生徒が同校で海外研修の報告をし、一般に公開する。
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