飯田市龍江小学校の全校児童約100人が15日、同校付属のリンゴ園で摘果作業をした。「アップルキッズの森」の愛称で地域に親しまれている同園での摘果は20年以上続く恒例行事。今年は「県外の人にも地域の魅力を発信したい」という児童の提案で、6年生が修学旅行で来月訪れる東京でりんごジュースを販売する新たな試みも予定しており、張り切って作業した。
園内のリンゴの木は、ふじ、シナノスイートなど25本ほど。日頃の管理を担う地元住民から摘果のこつを聞いた後、高学年が低学年を助ける形で作業した。「大きい実を残すんだよ」などと声をかけ合い、葉の間にのぞく実を見定めて摘み取った。児童会長の古川蘭さん(11)は「ジュースは甘さがちょうど良い。龍江の魅力を知って、移住する人が増えたらうれしい」と東京での販売を楽しみにしていた。
昨年は収穫したリンゴを原料に、地元業者に依頼して1リットル入り瓶で597本分のジュースを製造。当時の6年生が地元の催しや参観日で販売した残りのうち、30本を来月5日午前11時から修学旅行で訪れた京王電鉄新宿駅近くのイベントスペースで販売する。価格は1本500円。
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