事故などで親を亡くしたり、親が病気で十分な収入がなかったりする学生を対象にした「あしなが学生募金」の街頭募金活動が20日、JR長野、松本、上田各駅前で一斉に始まる。あしなが育英会の奨学生やボランティアが道行く人たちに募金を呼びかける。
同会によると、今月高校に入学した子どもを対象にした「あしなが高校奨学金予約採用」には全国で過去最多となる1800人が申請。奨学資金が足りず、全国では985人、県内では25人中11人を採用できなかったという。
あしなが育英会の奨学生で長野大(上田市)2年青木優大さん(19)は、高校1年の時に病気で父を亡くした。「当たり前の存在だった父を亡くしてやる気が起きないこともあった。家事のため学習の時間を十分に取れないこともあった」と振り返り、奨学金の存在を知って心に余裕が生まれたという。今回、自身も長野駅と上田駅に立ち、協力を呼びかける予定だ。
募金活動は20、21、27、28日の正午からで、長野駅は午後6時まで、松本駅は午後5時まで。上田駅では20、21日の正午~午後5時半に行う。
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