小諸市の小諸城大手門近くに、古民家を活用し、ソバを使ったスイーツが看板メニューの「クローブ カフェ」がオープンした。旧北国街道沿いなどの古い建物に新規事業者を誘致している地元の市民団体「おしゃれ田舎プロジェクト」の取り組みの一環。昭和初期に建てられたという古民家を、おしゃれなカフェに生まれ変わらせた。
同市本町のそば店「丁子庵」の経営会社が、木造2階建て古民家を取得して昨年、改修した。元々あったはりや柱などの構造を生かしつつ、モダンなデザインに仕上げている。改修費には市の補助金100万円を活用する。
店で提供するスイーツは、ソフトクリームやクレープ、ケーキを含む9種類。いずれも、ほのかなソバの香りと素朴な味わいが特徴だ。他に、おやきやぜんざいといったメニューも用意し、使う材料は地元と県産の材料にこだわっている。
塩川知佳子店長(53)は「洋菓子などソバの可能性をもっと広げたかった」と狙いを説明。飲み物もカフェの定番メニューに加え、そば茶やソバの花の蜜を使ったラテを用意している。
店には約30人分の座席があり、庭に設けたテラスでも飲食を楽しむことができる。カフェのスイーツや、丁子庵の乾麺、信州のお菓子などを並べた土産品コーナーも設けた。塩川さんは「街なかや懐古園を回りながら立ち寄ってもらいたい。地元の人にも一息つきに、気軽に訪れてほしい」としている。午前10時~午後6時。木曜定休。
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