麻績村の聖高原駅近くにあるカフェバー「TheHijiriHiveBeer&Cafe(ヒジリハイブビアアンドカフェ)」が13日、開店1周年を記念して、音楽好きの住民らが出演する「音楽会」を開く。店主の池田由美子さん(44)が「地元の人や観光客が融合する場所をつくりたい」と構えた店。初対面の客同士が会話に花を咲かせるなど徐々に人と人をつなぐ場になってきている。
池田さんは千曲市出身。高校卒業後、ヨガ講師などをしながら神奈川県で暮らした。その頃、習い事のため通っていた中信地方が気に入った。帰省した際に麻績村に立ち寄ると、見知らぬお年寄りが親切に村の生活を教えてくれ、松本や長野、上田からアクセスが良いことも魅力に感じ、2014年に村に引っ越した。
生活する中で、村には善光寺街道を目当てに訪れる人や海外の旅行客も多いが、地元住民を含めて交流する場所が少ないと感じた。19~24歳の時に横須賀市の米軍基地近くでバーテンダーをした経験を生かし、空き家だった元そば店を改装して店をオープン。店名の「ハイブ」は蜂の巣を意味し、人の出入りが活発な場所に―との願いを込めた。
店の売りはたるから注ぐクラフトビールと、月に一回以上開く音楽イベントだ。店内に設けたステージでクラシックやフォークなど多様なジャンルのアーティストが演奏し、地元客から「いろんな音楽を生で聴ける場所ができてうれしい」と好評だ。
13日は、ギターの弾き語りやクラシック曲の演奏など10組ほどが出演。池田さんは「楽器を持ち込んで飛び入りもOK」と歓迎している。
音楽会は午後4時から、入場無料。
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