事故などで親を亡くしたり、親が病気で十分な収入がなかったりする学生を対象にした「あしなが学生募金」の街頭募金活動が20日、長野市、上田市などで始まった。長野市のJR長野駅前では、あしなが育英会の奨学生や学生ボランティアら計9人が「皆さんの気持ちが必ず誰かの未来を変える」などと声を上げ、協力を呼びかけた。
奨学生らでつくる「あしなが学生募金事務局」が主催。長野駅前に立った、群馬県出身で県看護大(駒ケ根市)3年の星野鈴さん(20)=駒ケ根市=は、小学6年で父を亡くし、中学1年で母が病気になった。高校から同会の奨学金を借り、「誰もが入りやすい学校の保健室の先生になる」という夢を追う。「支援があって今がある。私も困っている子の力になりたい」と語り、通行人に「全ての子どもが挑戦できる社会をつくりたい」と訴えた。
あしなが育英会によると、今月高校に入学した子どもを対象にした「あしなが高校奨学金予約採用」には全国で過去最多となる1800人が申請。奨学資金が足りず、全国では985人、県内では25人中11人を採用できなかった。長野駅と松本市の松本駅では27、28日にも正午から募金活動を行う。
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