アルピコ交通上高地線の新島々駅(松本市波田)で14日、ホームに停車した電車を会場とした本の展示販売会「しましま本店」が開かれた。新型コロナ下の影響で5年ぶりの開催。2両編成の車内に県内外9組が出店し、来場者は出店者との会話を楽しみながら本を選んでいた。
上高地線の活性化を考える有志の実行委員会が企画し、5回目。鉄道や登山に関する本や絵本など、さまざまな書籍が並んだ。出店した南相木村の鳥越将路(まさみち)さん(50)は「電車の中でお店を開くなんてめったにない機会。すれ違う電車の乗客などの反応が面白かった」と笑顔を見せた。
上高地線はコロナ下で利用が低迷した上、2021年に大雨で田川橋梁(きょうりょう)が被災し、一部区間で長期運休を強いられた。代表で自営業の太田岳(たけし)さん(33)=木祖村=は「ピンチが続いたこともあったが、22年に全線開通100周年を迎えた上高地線をさらに盛り上げたい」と話していた。
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