辰野町川島の宿泊入浴施設「かやぶきの館」は1日、保存食「氷餅(こおりもち)」の販売を同施設で始めた。かつては町内の一般家庭でも作られていた食品で、同施設が伝統食を絶やさないようにと毎年製造している。今年も初日から多くの人が昔ながらの味を買い求めた。
氷餅作りでは、まず切り分けた餅を和紙で包んでひもで結び、三日三晩水に漬けた。その後、1月下旬~3月上旬に軒下につるして凍結、乾燥させて完成。最低でも1年は保存できるという。
ぬるま湯で15~20分戻して水を切り、あんこやきなこなどをかけて食べる。そのまま削ってケーキなどのトッピングとしても使えるという。
同施設では発売初日に売り切れることもある人気商品。今年は45セット用意したが、初日で30セット余が売れた。同施設スタッフの山崎里枝さん(56)は「貴重な味で昔の人の生活の知恵。来年は数を増やすことを検討している」と話した。8個入り1セットで税込み1500円。2日は定休日。
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