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学習院大学文学部日本語日本文学科に通われる愛子さまは、学びの夏を過ごされているーー。
「コロナ禍でかなわなかったキャンパスへの通学を4年生から始められてからというもの、授業に熱心に臨まれ、卒業論文のための研究に打ち込まれていると聞いています」(宮内庁関係者)
皇室では、大学進学や成年などのタイミングに三重県伊勢市にある伊勢神宮を参拝することが習わしとなっているが、感染防止のために外出を控えられていた愛子さまは、これまで成年を奉告するご参拝も延期されてきた。
じつは、この夏休みにも伊勢へご旅行に赴かれる可能性が高いというのだ。
「皇族方の地方ご公務もコロナ禍以前の形に戻りつつあり、愛子さまが伊勢へ参られる環境が整いつつあります。皇族方は伊勢へのご奉告に続けて奈良県の神武天皇陵、京都府の孝明天皇陵や明治天皇陵にも参拝されたこともありますし、愛子さまが一連の流れとして伊勢や京都を旅されるのではないかといわれています」(皇室担当記者)
そして、愛子さまが学ばれている『源氏物語』『伊勢物語』といった平安期の文学作品には、「斎王」という、伊勢神宮などの神々に仕える皇女たちが登場する。ご先祖の“天皇の娘”たちの存在が、愛子さまを“夏旅”へ赴かせるもう一つの理由だというのだ。
「大学の卒業論文のテーマが中世の瀬戸内海の海上交通だった天皇陛下は、当時ご研究のために広島県や愛媛県などを訪れ、視察されていました。
フィールドワークの大切さを愛子さまも受け継がれているでしょう。夏休みに平安期の文学作品の舞台となった伊勢や奈良、京都を巡ろうとお考えになっているそうです」(前出・皇室担当記者)
■“恋歌”について演習で発表も……
とくに、伊勢の斎王には、“悲恋の皇女”がいたという。皇學館大学非常勤講師の千種清美さんはこう話す。
「伊勢を主な舞台にした『伊勢物語』の主人公は、桓武天皇の孫で平安時代における歌の名手とされる在原業平といわれています。『伊勢物語』第六十九段の『狩の使』という章では、業平とされる都からの使者と、ある斎王が一夜のロマンスに落ちるシーンが描かれています。またこの斎王のモデルは、清和天皇の異母姉・恬子内親王といわれています」
結局2人は、その立場のために結ばれることはなく、“悲恋”の物語として読み継がれている。愛子さまは最近も、“恋の和歌”に関心を抱かれていたといいーー。
「愛子さまは日本文学の演習で、恋愛に関する和歌の発表を準備されているそうです。三重県明和町にある斎宮跡などの史跡を訪ね、“悲恋”に涙した皇女を偲ばれることでしょう」(前出・宮内庁関係者)
愛子さまは卒論執筆のために研究漬けの夏を過ごされるようだが、恋への思いも、ひそかに育まれようとしているのかー。