「劇中では爆発や炎上などの激しいシーンがありますが、三浦さんは『“西部警察”に勤めていたので、そんなに驚かなかった』と貫禄を見せていました」(映画関係者)
7日、映画『グッバイ・クルエル・ワールド』の完成披露試写会に登壇し、作品の裏側をユーモア交じりに話した三浦友和(70)。
今年1月に70代に突入したが、9月に公開される『グッバイ~』以降、年内は3作の出演映画が公開予定。引っ張りだこの状態だ。
「普通の会社員ならとっくに定年を迎えている年齢。驚異的な活力ですよね」(前出・映画関係者)
一方で本人は、「俳優の仕事は9割ぐらいが体力勝負」「日々、自分の体力、気力と闘っている」などと話しており、年を重ねて俳優を続ける大変さを自覚しているよう。
そんな友和を支えているのが、妻の百恵さん(63)だという。
「友和さんが若々しく健康的なのは、百恵さんが日ごろの食事に気をつけているおかげなのです」
そう話すある芸能関係者が、近年の三浦家の食卓の様子を明かす。
「よく食卓に上るのが“厚揚げ”。百恵さん流の“かさ増し”なんだそうです。煮物や炒め物に入れるようなんですが、食べ応えが増すのがいいみたいですね。百恵さんは金銭感覚が“一般的な主婦”なので、値段が安いことも大切だそう。同じ理由で、えのきなどの、きのこを使った料理も多いと聞きました」
この百恵さんの工夫について、管理栄養士の資格も持っている美容栄養学専門士の池上淳子さんに聞くと、「厚揚げは、特に高齢の方には、とてもいい食材だと思います」と太鼓判。
「厚揚げは、油で揚げていますからカロリーや脂質は増えてしまいます。でも高齢になると食事量が減ってきたりもしますから、そういう場合には、カロリーが多くなるのはむしろ望ましいことです」
70代になってもリタイアすることなく精力的に働く友和には、ぴったりというわけだ。
「原料の大豆は栄養価が高く、不足しがちなカルシウムや鉄も多く含まれます。また、大豆イソフラボンという成分は、骨粗しょう症予防にもいいといわれています。高齢になると硬いものは食べにくくなりますから、軟らかいという点でもいいですね」(池上さん)
■得意メニューは“男殺しのネギ鳥”
友和の実姉で、山梨県でペンションを営む篠塚弘子さんは、百恵さんの料理の腕前について、次のように話してくれた。
「ちゃんと作っていますよね。彼女の料理はおいしいですよ。昔から、健康面も気を使ってやっているんだろうとは思います」
百恵さんが、食にこだわるのは、今に始まったことではないようだ。
「彼女が料理を始めたのは、21歳で芸能界を引退し結婚してから。最初は何もできなかったけれど、レシピ本や知人から学んだそう。友和さんの好きな料理を、おしゅうとめさんに聞いたりもしていたようです」(三浦家の知人)
前出の義姉・篠塚さんは、30年前に料理本を出版した際、百恵さんから教えてもらったレシピも掲載している。その一つが「男殺しのネギ鳥」というメニュー。
インパクトのある料理名は「百恵さんが考えたわけじゃなかったと思います」(篠塚さん)というが、蒸した鶏に白髪ねぎとたれをかけた逸品で、酒のつまみにピッタリ。
「お酒が好きな友和さんのために作っていたメニューなのでしょう」(当時を知る芸能ライター)
百恵さんは、早い時期から食材にもこだわり、当時はあまり数が多くなかった自然食品の店にも通っていた。東京・国立の自然食品店「あひるの家」の店主が、その当時の様子を教えてくれた。
「まだお子さんが小さかったころ、週に1回ずつのペースで食材の配達と買い物をしていましたね。店に来るときはTシャツにジーパンみたいな感じだったから、最初はわからなかったです(笑)。
たとえば、お彼岸にはおはぎを作るとか、季節の行事食もきちんとしている様子でしたね。主婦の友達も多くて、一緒に来てくれたりもしました。友達に『これでうちはお団子を作っているのよ』とか、商品を説明しているんです。そういう家庭生活をしっかりやっている方でした」
年齢を重ねて食生活を見直すタイミングもあったようだ。
「もともとは夫婦そろって肉好き。育ち盛りの息子さん2人もいましたからね。けれど、友和さんが40代に差し掛かるころに食生活を一新。魚や野菜を中心にしたメニューに変えたそうです。息子さんたちと友和さんとで、メニューを分けたりもしたというからマメです」(前出・三浦家の知人)
最近では長男・三浦祐太朗(38)の妻である牧野由依(36)と情報共有をしているようだ。
「2人はLINEでやりとりしているのですが、牧野さんは健康によいと話題になったコーン茶にハマっていて、百恵さんに勧めたら、飲んだ感想が届いたそうです。料理のレシピを教え合ったりもしていると聞きました」(音楽関係者)
夫婦生活42年。健康や食へのアンテナを常に張ってきた百恵さん。
「長年、百恵さんが食事を通して健康管理をしてきてくれたことに、友和さんはとても感謝しているそうです。たとえば俳優の仕事は朝4時集合なんてこともありますが、どんなに早くても百恵さんがきちんと朝食を作って送り出してくれるといいます。すごいことですよね」(前出・芸能関係者)
友和は仕事人生の夢について、
《尊敬する高倉健さんや菅原文太さん、宇津井健さんは80代まで活躍しておられました。僕も年齢に応じて必要とされる俳優であり続けたいと思っています》(『週刊現代』’17年1月14日号)
と話している。“生涯俳優”を貫く夫を、百恵さんは今後も多様な工夫で支え続けることだろう。家族の変遷とともにレシピを変える百恵さんは三浦家の夢を叶える“最強のシェフ”でもあった!